日本話し方センター社長・横田章剛のブログ

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2023年6月17日あがらずに話すには?

 

★私もあがり症だった


私はベーシックコースの最終日に、受講生の前に立って3ヶ月間のコースを修了されたお祝いとともに簡単なご挨拶をしています。毎月2回、こういう機会があるので最近はほとんどあがらずに話せています。しかし、日本話し方センターと関わる前は、聞いている人の人数に関係なく、人前に出て話すとかなり緊張してのどに空気があがってくる感じになりました。当然、上手く話せたという気がしませんでした。今でも話す前はそれなりに緊張します。しかし、話を始めると落ち着いて話すことができますし、自分が言いたいことも言えるようになっています。


★人前で話す経験を積む


私があがり症を抑えて話すことができるようになったのは、人前で話す回数を重ねたからです。しかし、ただ回数を重ねただけではあがり症は抑えられません。話す際に、相手に伝わる話ができるよう心がけていることがあり、それを実行しているから上がりを抑えることが出来るのだと思っています。
私が上がりを抑えるために心がけていることは主に3つあります。


★話す内容に自信を持つ


1つ目は、自分が話す内容に自信を持つことです。
ベーシックコースの最終日に話す際に、前もって話す内容を幾つか考えます。しかし、時にはどれも今一つしっくりこないということがあります。そういう時は、皆さんの前で話しても納得できる話ができていないな、と思い、途中で緊張してきます。自分が納得できていない話は、自信が持てず、話しているうちに気持ちが後ろ向きになります。その結果、話している最中に「つまらない話だなぁ、と思われてるだろうなぁ」と不安になり、あがってしまうのです。
逆に「ぜひ聞いて欲しい」と思える内容なら、積極的に自信を持って話すことができます。なので、私は事前に「この内容で話したい!」と思えるまで話を練りあげるようにしています。


★大きな声で話す


2つ目は、大きな声で話すことです。
話し手は聞き手に見られている、ということを意識します。聞き手が話し手を見ている目は、話し手に無言の圧力を与えています。この圧力に圧倒されてしまうと気持ちが押されてしまい、あがってしまうのです。話し手が聞き手の圧力をはね返すには、大きな声で話すのが効果的です。私は多少話に自信がなくても、話の出だしから大きな声を出します。そうすることで、話しているうちに自信を持つことができるようになります。


★要点を書いたメモを作る


そして3つ目は、話の要点を書いたメモを作ることです。
私は話すことを一字一句書いた、いわゆる全文式の原稿は作りません。全文式の原稿にとらわれると、書いたものを読み上げるような話し方になり、説得力がありません。なので、話す内容を考えて、その要点を個条書きにします。そして、それぞれの項目で「これを話したい!」ということをまとめて何度も練習します。繰り返し練習しているうちに話のストーリーが頭に定着して、本番でもスラスラと話せるようになります。
日本話し方センターのベーシックコース2日間集中セミナーではスピーチ練習を30回以上するようにお願いしています。これを繰り返してスピーチに慣れてくると、それほど練習しなくても言いたいことは話せるようになります。準備した言葉と違う言葉を言ってしまっても、あわてずに話を続けることができます。

これを話したい、と思える話題を見つけて、その話の要点を個条書きにして、話せるようになるまで準備をします。本番では、大きな声で聞き手が発する圧力をはね返しながら話すことができれば、納得のできるスピーチができます。

 

★話し方のトレーニングをしましょう!


これらはすべてベーシックコース2日間集中セミナーでお伝えしている内容です。それ以外にも話し方全般について、受講生お一人おひとりに合ったトレーニングを提供し、受講された多くの方がその成果を実感されています。ぜひ「受講者の声」をご覧ください!
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